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JX-ENEOS対新日鉄住金かずさマジック

2013年3月14日(木曜日) 神宮球場

スポニチ大会 準決勝

JX-ENEOS 2-1新日鉄住金かずさマジック

 今年と来年のドラフト候補が3人登板した。所属はいずれもJX-ENEOSで、今年の候補が三上朋也(24歳・法大・右右・190㌢/82㌔)、大城基志(26歳・名桜大・左左・172㌢/63㌔)、来年の候補が尾田佳寛(23歳・東京国際大・右右・181㌢/80㌔)だ。

 三上は文句のない投球フォームをしている。190センチの長身から振り下ろす角度十分の投球に特徴があり、120キロ前後の真縦に落ちるカーブはアマチュア球界屈指の威力と言って過言ではない。さらに130キロ台後半のカットボール、120キロ台後半の縦割れスライダーとツーシームに威力があり、投球フォームと変化球だけ見たらドラフト上位指名は間違いないと誰でも思うはずだ。

 唯一の不満材料がストレートのスピード不足。この試合の最速が143キロで、だいたいいつもこの程度が最速である。大会優秀選手に輝いた昨年の都市対抗では準々決勝のパナソニック戦で142キロを計測し、これが私が見た同大会での最速記録。盤石のドラフト候補になるには+5キロのスピード増が必要になる。

 左腕・大城はストレートのスピードが三上よりさらに遅い。と言っても、この投手はスピードで価値が計れるような選手ではない。生命線は縦割れのカーブで、これが投球の8~9割を占めるという超変則投手である。昨年の都市対抗では最高殊勲選手に相当する橋戸賞も獲得している。

 ただ、ドラフト候補と言われて長いにもかかわらず指名に至っていない。チーム内では11年に同じような小兵の左腕、嘉弥真新也がソフトバンクから5位指名、昨年は屋宜照悟が日本ハムから6位指名され入団している。プロはやはり140キロ程度のスピードがないと指名しないのかなと思わざるを得ない。

 新人の尾田は昨年見た横浜市長杯の国際武道大戦が144キロ、このスポニチ大会のHonda熊本戦が145キロ、かずさマジック戦が146キロと、一定のスピードをクリアしている。楽に腕を振ってこのスピードを出しているのがいいところで、ピッチングもバッティングも究極の理想は“脱力”だと思い知らされる。

 変化球は高角度から繰り出される縦割れスライダーがよくキレて、本人も自信があるのか多投してくる。さらに横変化のスライダーも加わって縦・横に打者の目線を揺さぶりにかかる。来年のドラフト候補と言っていいだろう。

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