プロ野球からアマチュア野球まで、野球を縦横無尽に語ろう

7月7日(日)

◇第6日 7月7日(日曜日)

 今日は七夕だが、まったく頭になかった。6時前に起きて朝風呂に入り、それから散歩。5本くらいの道路が交差する横断歩道を渡り左手に入ると、ありましたマクドナルドが。テークアウトでベーコンエッグバーガーセットを2つ買い、ホテルに戻る。

 部屋で食事をして、再び部屋を出る。フロントの女性に、携帯電話の充電器を貸してほしいと言うと、このタイプのものはないと言う。ホテルを出て右へ行った角に店があると教えてくれる。アメリカ人は親切な人ほど美しい。

 教えられた通りに行くと、ウォールマートという大きなマーケットがあった。ここで乾きものの食品を買い、隣のビッグYという店で生鮮食料品を買ってホテルに戻ると、南雲さん大いに喜ぶ。2人でサンドウィッチのようなものを作り食べる。味は……言わぬが花。

 10時過ぎにTAXIを呼び、ドッドスタジアムへと向かう。インターネットの資料では車で5分とあったが、実際は15分かかった。

 ここは2A・ナビゲーターズの本拠地で、ハリスバーグ、トレントンと同様、外野フェンスが広告で構成されている。色とりどりのパッチワークのような意匠がまことに美しい。宝石箱をぶちまけたような、という形容もできる。

 ここで行われているのは、地元コネチカット州ノーウィッチの高校生を対象にした「カレッジセレクトベースボール」(ショーケース)だ。

 受付に来訪者が署名する用紙があり、そこにはMass College、Trinity College、Dean College、Clark Univ.など大学とコーチの名とともにカブス・スカウトの名もあって、俄然興味が湧いてくる。

 マシンでフリーバッティングをしている彼らのユニフォームは黒、赤、緑、紫の4種類で、それぞれ背番号がついている。

 それにしても空振りが多い。レベルが低い地域なのかと思っていると、ピッチングマシンがマウンドとホームベースの中間くらいのところに設置されている。打てるわけないだろうと思うが、そこがミソ。

 打者は最初からトップの形を作り、余分な動きをしない。余分な動きをすれば、半分の位置から飛び出してくるマシンのボールにかすりもしないからだ。

 全選手がそういう打ち方をして、空振りを繰り返している。教えられることが多い。この練習が12時で終わってしまう。えっ、これで終わり? という感じ。

 日本でも、春季キャンプが早い時間で終わるようになっているが、それまでの長時間・猛練習という価値観が見る側にも染みついていて、時短にはなかなかなじめない。

 ホテルに帰って、井上ひさしの『東京セブンローズ』を読み切る。連合国(アメリカ)による、日本の国語改革の“陰謀”が描かれていて面白い本だった。

「戦前戦中の日本では、初等教育のほとんどの時間が漢字の習得に注ぎ込まれてゐました。ローマ字化することによつてこの時間がずいぶん浮くと思ひます。浮いた時間をほかの學習に充てることができる。民主主義の勉強ができる」
 こういうアメリカ軍少佐に対して、山中信介という日本人は「わたしたち日本人はあんた方の前に武器を投げ出した。しかし言葉は投げ出しませんよ。あんた方に漢字を棄てろといふ權限なんてないんだからな」と言うと、少佐は「あると思ふ。あなたたちは無條件降伏をしたんだ。無條件降伏とは、いかなるコンディションも付けずに降伏しますといふことなんだ。日本は近代化をするために古い度量衡をメートル法に改めたではないですか。信介、それと同じことですよ」と迫る。

 日本語→ローマ字→英語の順に日本語を変えていこうというアメリカの深慮遠望が描かれているわけだが、そういう小説をアメリカの空気を吸いながら読んでいるのが、自分でも面白いと思う。 

 そして、今現在アメリカにいて言葉の壁に泣かされている我が身を振り返れば、どうして日本は敗戦を機に英語教育をもっと徹底的に行わなかったのか、不勉強を棚に上げて恨みがましく思う。

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