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関東一対大森学園

2013年7月22日(月曜日) 神宮球場

東東京大会準々決勝

関東一11-1大森学園

 関東一がエース・中村 祐太を温存して11対1でコールド勝ちした。1回は2番伊東陽平の中前打と二盗で1死二塁とし、3番井橋祐貴の中前打と大森学園中堅手のエラーで先制し、2回は8番伊藤雅人が四球のあと9番醍醐駿平が右前打、1番岸田将人の四球で満塁としたあと伊東の犠飛で2点目、3回は4番山口啓太が四球で歩いたあと5番上田浩輔の三塁打で加点するという展開。それぞれエラーか四球が絡んでいるところはソツがないが、3回まで記録した5つの残塁が今後の課題でもある。

 大量5点が入った4回もエラー2つを絡めながら、ここは“波状攻撃”という形容がぴったりの猛打ぶりで、このチームが中村祐太のワンマンチームでないことを証明している。最終イニングの5回にも3点を加えているが、これは相手投手が意気消沈したのかヒット1本と4つの四球で10点目が入り、11点目は死球で三塁走者を迎え入れるという気が抜けた幕切れとなった。

 中村に代わって先発のマウンドに上がった関東一の左腕、醍醐はカーブに見応えがあった。90キロ、100キロ、110キロという3つのスピード帯の球を状況に応じて使い分け、ここに120キロ台のシンカー、あるいはツーシームのような落ちる変化球を配して付け入るスキを見せなかった。

 ストレートは135キロ程度のボールを序盤に集中することで大森学園各打者の目に残像として植え付け、変化球をさらにキレ味鋭いように見せていた。これも立派な技である。

 この醍醐をリードした2年生捕手、池田瞳夢の強肩はひと際目を引いた。攻守交代ごとに行われる投球練習の最後に行われる捕手の二塁スローイングは、強肩度を測る格好の材料になるが、池田はここで4回続けて2秒切りを達成し、最速は1.87秒という見事な肩を見せた。これは全国的に見てもトップランクの数値である。

 さらによかったのは実戦でのスローイング。離塁の大きい一、二塁走者を刺そうとけん制を試み、一塁けん制タイムは最速で1.47秒、二塁けん制タイムは1.95秒を記録した。くどいようだが、このレベルの強肩は全国的に見ても多くない。

 打者走者の各塁到達タイムも見てみよう。全力疾走の目安は「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12.3秒未満」である。このタイムを大森学園が2人2回クリアしたのに対して、関東一は1人もいなかった。反対に「一塁到達5秒以上」のアンチ全力疾走は1人いた。実力上位校ゆえの油断と言われても仕方ない。
 

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