プロ野球からアマチュア野球まで、野球を縦横無尽に語ろう

西武対ロッテ

2013年4月23日(火曜日) 西武ドーム

西武8-0ロッテ

ロッテ打線を沈黙させた牧田和久の内角ストレート

 西武・牧田和久、ロッテ・西野勇士の先発投手が好投し、8回表までは息が詰まるような接戦だった。牧田は試合後のヒーローインタビューで「調子はよくなかった」と言うが、私には抜群の出来に見えた。

 ストレートはほとんど124、5キロで、球種は95キロ前後のスローカーブ、115、6キロのスライダー、120キロ前後のシンカーとシンプル。これらの変化球が魔球に見えるときがある。内角低め、あるいは胸元を鋭く突くストレートのあとに投じられる変化球はまさに魔球と言っても過言ではない。しかし、この日は伏線になるはずの内角ストレートが特化した。

 1回、根元俊一が嫌々振らされて一塁ゴロ、2回、江村直也がどん詰まりの二塁ゴロ、6回、伊志嶺翔大が差し込まれて投手ゴロ(俊足の伊志嶺が一塁に6.16秒で到達するほど精神的ダメージを受けた)、7回、岡田幸文が高いバウンドの二塁ゴロ。

 私が覚えているだけでも、これらの打席でロッテの名だたるチャンスメーカーが124、5キロの内角ストレートに圧倒されている。スポーツ紙などは「技巧」に焦点を当てるが、私には技巧より「力」が際立った投球だと思う。終わってみれば9回を完封し、被安打8、奪三振0。三振0の完封劇はライオンズ史上35年ぶりの快挙だという。

 西野もよかった。ストレートの最速は見落としがなければ141キロで、そのほとんどは130キロ台後半にとどまる。その速くないストレートが左右打者の内角にぴたりと収まる。持ち味のフォークボールはだら~んとした変化でキレ味が今いちだったのか、途中から130キロ前後のツーシームに勝負球を切り替える。これを初球から使ったりバラエティに富んだ配球を展開し、西武打線をピタリと抑えた。

 西野以外でよかったのは断然、ロッテの6番鈴木大地である。牧田相手に4打数3安打。凡退した第1打席はレフト線を襲う激しいライナーで、これは好捕したレフトの坂田遼を誉めるべきだろう。第2打席は97キロのスローカーブを中前打、第3打席は内角胸元の126キロストレートを押し込んで中前へ運び、第4打席はやはり内角への125キロストレートを捕手寄りでとらえてライト線へ運んだ技ありの一打。Facebookには「スター候補と言うより、職人気質の名人候補」と書いた。

 もう1人特筆したいのがロッテのスタメン捕手、江村。プロはイニング間の二塁送球をほとんど真面目にやらないが、江村は最速1.87秒を計測、他にも1.92、1.95秒と、毎回のように全力スローイングを繰り返した。ポスト里崎の有力候補と言っていいだろう

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

UA-28613913-1