プロ野球からアマチュア野球まで、野球を縦横無尽に語ろう

東京国際大対慶応大

2011年6月11日(土曜日)神宮球場

全日本大学野球選手権

東京国際大対慶応大

 白村明弘(投手・慶応大2年・右左・187㌢/80㌔)は、少し右腕が背中のほうへ入るため、腕を振って右打者の内角にストレートを投げ込むことができない。

 また、下半身で上体を引っ張る感じがないので、2A、3Aによくいる外国人のような上体投げを強いられている。力強さだけなら、慶応高時代のほうがはるかに勝っていた。

 確認できたストレートの最速は、神宮球場のガン表示で145キロ。高校時代を知っているだけに、相当物足りない。このストレートが、抜けたり引っ掛かったり、高低にばらついていた。

 さらに変化球は117、8キロのカーブがキレず、物足りないストレートに頼らざるを得ないという悪循環。

 あと2年あるので大化けする可能性はあるが、危機感を持たず流されるままにしておくと、ズルズルいく危険性がある。そうなってほしくない大器だ。


 山形晃平(投手・慶応大2年・右左・176㌢/77㌔)は、上背はないが、真っ向からのオーバースローに特徴がある。山形を見て思い出したのが、往年のリリーフ投手、山口高志(元阪急)。

 スピードガンをテレビ中継に導入した80年前後、鈴木孝政、小松辰雄(ともに中日)、江川卓(巨人)などとともに「150キロ」の魅力を、テレビを通じて全国に知らしめた剛腕である。

 左肩上がり、真上からの腕の振り、高めストレートの伸び、そして上背のなさ(山口は170センチ前後)など、山形と山口の共通点は多い。

 東京農業大生物産業学部戦で記録したストレートの最速は149キロ。変化球は130キロのスライダー、105キロの落差十分のカーブに140キロ前後のシュートが確認でき、どれもキレ味がいい。

 一塁に走者を置いたときのクイックは1.09~1.22秒と速く、スキがありそうでない不思議な剛腕である。


 スカウトは、「東京国際大の2番手は、素質ならエースを上回る」と口を揃える。真島健(投手・東京国際大2年・右右・178㌢/78㌔)のことだ。

 浦和学院時代も控え投手、大学でも2番手投手。20年以上前の石井丈裕を思い出してしまった。

 早実時代は荒木大輔(元ヤクルトなど)、法大時代は猪俣隆(元阪神など)の控えだったが、プロ通算68勝52敗を挙げ、92年にはパ・リーグ、日本シリーズのMVP、沢村賞、最高勝率、ベストナインなどを獲得、荒木、猪俣をプロでごぼう抜きにした。

 藤川球児(阪神)のように、勢いをつけてバックスイングに入るが、これを後ろへ流れる動きにせず、腕の前振りに転化できるところが非凡。

 確認できたストレートの最速は、神宮のガン表示で146キロ。スライダー、シンカーという左右対の変化球を持ち、スライダーは斜めと横の2種類を操る。

 伊藤和雄(投手・東京国際大4年・右右・184㌢/82㌔)は、東京情報大戦、9回1死二塁の場面で真島のリリーフに立って後続を断ち、タイブレーク(1死満塁、3番打者からスタート)の10回裏は3、4番をいずれもストレートで見逃し、空振りの三振に斬って取った。

 確認できた最速は147キロ。いわゆる「質の高いストレート」と呼ばれる球質で、空振りを取れるのが最大の長所である。

 変化球は、準決勝の慶大戦(1回3分の2を投げ、失点2で降板)から見てみよう。

 スライダー、フォークボールと100キロそこそこのカーブがあり、よかったのはフォークボール。ただ、あまり投げないところが古風。

 低めストレートがいいので、同じ軌道からボールゾーンに落とすフォークボールは威力を発揮すると思う。

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

UA-28613913-1