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日大三対明徳義塾

2011年3月25日(金曜日)晴れ 甲子園球場

第83回選抜高校野球大会

日大三-明徳義塾

 昨年夏の甲子園大会、優勝した興南に2回戦で敗れたが、明徳義塾、北川倫太郎(左翼手・右左・185㌢/82㌔)の名前は強烈にインプットされた。

 第1打席、島袋洋奨(現中大)が投じた136キロストレートを強烈に弾き返すと、その打球は島袋の頬をこすったのではないかと思われるくらい顔面すれすれを通過し、中前に達した。「ひぇー!」と驚いた顔の島袋の表情が印象的で、超高校級左腕にこういう顔をさせただけでも価値があると思った。

 第2打席は四球、第3打席は低めいっぱいの140キロストレートをコンパクトな縦スイングで捉えてセンター右を抜く二塁打。試合には負けたが島袋との勝負では圧勝したと言っていい。

 バッティングは超高校級だが肩は普通、脚力は次の各塁到達タイムを見る限り、平均的な選手だとわかる([ ]内は打席数)。

10年8月10日(本庄一戦)[1]二塁打8.60秒[2]二ゴロ4.60秒[3]右安打4.76秒
10年8月15日(興南戦)[1]中安打4.80秒[3]二塁打8.55秒

 これが今春の選抜大会ではどうなったのか。

 この日大三戦、まず目を奪われたのがレフトの守備である。4回裏、左打者・清水弘毅の左にキレていくライナー性の打球をよく追いつき好捕、さらに5回には鈴木貴弘のレフトフェンス際への大飛球を好捕。ヒットを打たれたあとのカットマンへの返球も低い球筋に力強さが加わり、すっかり様変わりしている。

 脚力も紹介しよう。

11年3月25日(日大三戦)[3]二塁打8.37秒

 計測できたのがわずか1打席なのが悔しいが(第1、5打席が三振、2打席が遊直、第4打席が四球)、昨年夏に放った2本の二塁打のときとくらべると0.2秒ほど違う。これはストップウオッチを使い慣れている者にとっては大きな差である。

 この二塁打にも説明がいる。内角スライダー(ボール)→外角ストレート(ファール)→外角高めストレート(ボール)→内角低めストレート(ボール)のあとの1-3後、外角高めの135キロを打ったのだが、これが昨年夏に負けず劣らずの激しい当たりでライトを襲ったのだ。

 ヘッドを回す動きは本来、近めのストレートに差し込まれる原因になる悪癖だが、北川の場合、それが威圧感というプラス要素に変わる。超高校級のヘッドスピードのなせる技である。

 上位候補というより、長距離砲が求められている今、1位候補と言ってもいいのではないかと思っている。

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